「今日お父さん出張なのだから太郎ちゃんとお母さんと二人だけなの 太郎ちゃん何食べよう「僕何時ものきしめん屋さんのきしめんが食べたい」 「そうねお母さんもきしめん食べたくなっちゃった」お母さんと太郎君は 何時も行く商店街のきしめん屋さんに出掛けました 何時もの通り お母さんが花カツオが一杯乗ったきしめんを太郎君は ふんわり玉子と海苔が乗った玉子とじきしめん 太郎君が 「お母さんきしめんは何故きしめんと言うの?」 「そうね何故かしら」太郎君の質問にお母さんが困ってしまいました。 その話を厨房の中で聞いていた店のおじさんは暇に成ったのを見て 「それはね太郎君 昔々名古屋城を作っていた頃の話でねうどんの 大好きなお殿様がいてね」 太郎君もお母さんも真剣に聞いて居ります 其処にお客様「いらっしゃい きしめんですね少々お待ちを」 話が途切れお母さんと太郎君はきしめんを食べていると 又おじさんが来て「何処まで話したっけ?? そう々お殿様までだったね そのうどんの好きなお殿様はねお昼ご飯に うどんが食べたいと家来に注文をしたんだ」 「おじさん其れから如何しの」 「そこで家来はうどんを麺棒でのばして居ると名古屋城の藪の中から キジが突然空に飛び出したんだ キジに見とれていた家来はうどんを 薄く延ばし過ぎて仕舞ったんだヨ」 「大変なことに成ったね如何しよう?」 「そこで家来は薄く延ばしたうどんを何時もより幅広く切り城の中で捕れた キジの肉をうどんの上に載せ恐る々お殿様に出したんだお殿様は 一口食べて『美味いひじょうに美味いこれは何と言う うどんじゃ?』 家来はキジの肉が乗っているので『ハハ きじめんでござります』 お殿様は『近くに寄れ褒美を遣わす』 家来は叱られると思ったのに 褒美までもらい大変喜んだんだ そしてきじめんが きしめんに成ったんだヨ」 お母さんも 太郎君も大納得 そして後から来たお客様も 「東京に帰ったらきしめんの話をしなくちゃ」と言い皆で笑いました。 |
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上の話は創作話ですが 雉の肉を使ったキジメンは事実ですキジメンは豪華なうどんで 身分の高い人しか食べられ無く名古屋城下の民は 食べる事は許されませんでしたが キジの肉を油揚げに変える事できしめんとして 食べる事が出来る様になったそうです |